大学入試の英語４技能試験の特徴・使い方、向いてる人・向いてない人
授業をしない塾、武田塾三軒茶屋校です！
ここ最近、入試に様々な変化が起きていて、今後も様々な変化が予定されています。
これまでの大きな変化の一つが「英語４技能試験」
今では多くの大学で英語４技能試験を活用した試験方式が採用されていて、本当に受験生にとって受け方の幅が広がったなぁと思います。
受け方の幅が広がったこと自体はいいのですが、中には、受験した方式が実は自分に向いたものではなかったなんてこともあるんです・・・
今回は英語４技能試験を活用した受験方式について、特徴と向き不向きについてみていきましょう！
◆英語４技能試験利用型の種類
４技能試験を利用した入試には種類があって、実は英語が得意な人が有利になるもの、逆に英語が得意じゃない人が有利になるものがあります。
種類としては大きく分けて３つあり
・英語試験免除
・みなし得点、得点換算
・加点
各大学の募集要項などでどの形式で試験が実施されるのかしっかり確認しましょう！
◆英語試験免除
出願条件として英検〇級以上、スコア〇〇以上などと設定されているものです。
この方式だと英語の試験が免除になる場合が多く、他の科目の試験結果で合否を判定していくことになります。
この方式は、英語だけが得意な人にはお勧めできません！
例えば、出願条件が英検２級だとします。この年の合格点は残り２科目で200点中142点だとします。
Aさん 英検1級、残り２科目は200点中140点
こんな人がいたとしましょう。Aさんは英検1級でめちゃめちゃすごいです！でも、Aさんは不合格です。
英語がどんなにできていても残り２科目が合格点に達しなければ不合格になってしまうんです。
Bさん 英検2級、残り２科目は200点中143点
こんな感じのBさんは合格です！英検2級を合否ギリギリの点数で取得していたとしても合格です！
この方式だと勝負は英語以外の科目になってきます！
◆みなし得点、得点換算
この形式は英語試験のかわりに英語４技能試験の結果を利用するというのもです。
取得している級やスコアによって入試の得点に換算してくれます。みなし得点をつけてくれるんです。
実際の例を挙げると、立教大学2019年度入試センター試験利用型入試ではみなし得点制度が採用されました。英検CSEスコアが2113で85%、2238で95%に換算されます。1点単位で基準スコアがあるので、当然満点換算になる人も出てきます。
英語が得意な人でも試験本番の緊張感の中センター英語で安定して95%取れる人はそう多くないと思いますので、英検のスコアが使えると嬉しいですよね！
過去にTEAPのスコアを利用して立教大学をセンター利用で受験した生徒がいました。この生徒は英語は満点換算で、実際に受けたセンター英語の点数は168点でした。
この方式は英語が得意で、４技能試験で高いスコアをもつ人ほど有利になります！
◆加点
この形式では出願時に４技能検定試験のスコアを提出し、そのスコアによって入試の得点に加算がされます。
例えば、早稲田大学国際教養学部の試験では英検2級以上で加点がおこなわれ、2級で5点、準1級で10点、1級で15点が入試の素点に加算されます。
早稲田大学は1点未満で合否が別れること(合格点に0.3点足らず不合格など)がある大学です。そのような試験でこれだけの加点があるというのは非常に大きいです！
他にも明治大学では出願資格として４技能試験を用いており、そのスコアによっては入試の点数にも加点がされるようになっています。
加点方式も英語が得意な人ほど有利になります！
◆４技能試験のスコアがないと受験できない場合も
英語が苦手というわけではないけど４技能試験を受けるのは面倒だから・・・と考えている人もいるかもしれません。
ですが、大学・学部によっては出願条件として４技能試験の結果を求めている大学もあります！
４技能試験を受けていないが故に受験方法の選択の幅が狭まってしまうこともあります。
自分が受けたい大学・学部については募集要項などでしっかりと確認をしておきましょう！
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